岡山県 倉敷工業高校 | 海洋汚染防止へ プラスチックの糸くず流出防ぐ布の織り方や洗濯方法を探求 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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海洋汚染防止へ プラスチックの糸くず流出防ぐ布の織り方や洗濯方法を探求

岡山県 倉敷工業高校 テキスタイル工学科5人の2年生

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岡山県立倉敷工業高校のテキスタイル工学科5人の2年生が、洗濯によって出る糸くずの流出の仕組みや、抑える方法の研究に取り組んでいる。

研究タイトルは「撚糸の方法や生地の織り方と放出される洗濯くずの相関関係の研究」で、授業とは別に、放課後などの時間を利用して進めている。

ポリエステルなどの化学繊維衣服を洗濯すると、排水時にプラスチックの糸くずが流出し、海を汚す原因の一つとされている。

生徒たちはその原因を探るため、県名産の「デニム」と「帆布」を使用。実験では縦50cm、横125cmに切った生地の端をミシンで縫い、洗濯機で水量、時間も同じ条件で洗い、排水をフィルターで濾過して集めた糸くずを乾燥させ、質量を計測した。その結果、デニムからは0・02グラムの糸くずを回収したのに対し、帆布からはほとんど回収されず、繰り返し行った実験でも結果は同じだったという。

5人は織り方に原因があると考えた。綾織のデニムは縦糸が露出しているため、糸くずが出やすく、平織の帆布はしっかり織り込まれているので出にくいのだろうという。

また生徒たちは、回収した糸くずを電子顕微鏡で観察。こんなに多くの糸くずが出るのかと驚いたといい、普段着ている化学繊維の服からは、もっとたくさん出ているはずで、目に見えないプラスチックの糸くずが流出して、海洋汚染につながっていることを改めて気付かされたと話す。

現在、生徒たちは糸くずが出にくい織り方や布の開発、洗濯方法の研究に挑戦しており、マイクロプラスチックの放出を抑える技術の開発につながればと、意欲を見せている。

(2025年11月掲載)

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