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善きことをした高校生達
世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
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桜の入浴剤を商品化 市のシンボル桜並木保護に収益金を寄付
東京都 国立(くにたち)高校 少林寺拳法部員のみなさん
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東京都立国立高校の生徒が、地元国立市のシンボル桜並木の保全費用を賄うため、桜をイメージした入浴剤を開発、商品化した。取り組んだのは少林寺拳法部に所属する3人の2年生(現3年生)。
1年次の総合的な探究の時間で「くにたち桜守」の代表から、ボランティアで市内の約400本の桜並木を保全していること、現在は一人で面倒を見ていること、桜の苗の購入費やメンテナンス費は、自己負担であること、桜守を継承する人がいないことなどを聞いた。
桜守の活動に「自分たちに何ができるか」を考える中で、桜の入浴剤を商品化し、販売収益を寄付し、保全費用に充ててもらおうと決めた。
2024年6月、高校生対象の起業コンテスト「リアビズ高校生模擬起業グランプリ」に応募。社名は、少林寺拳法で大切な「構え」とお客様への心構えを大切にしたいという想いから付けた「カマエ」とし、「国立市の桜並木の四季を味わう入浴剤」と題する企画書を提出。同月末、参加91チームの中から一次審査を通過した6チームに選ばれた。3人は30万円の融資を元手に、〝桜を護る・笑顔を守る″をコンセプトに入浴剤「とこしえざくら」を400セット製造。
色や香りで桜並木の春夏秋冬をイメージした4袋入りで、価格は1250円と高めだが、3人は1ヶ月という販売期間に、国立駅や市内のスーパー銭湯、祭りの会場などに出向き、国立市内の桜並木を守り育てる「桜守」の活動の大切さを訴え、多くの賛同を得て完売。収益金約24万円は桜守活動に寄付する予定だ。
12月の最終審査でグランプリを受賞した3人は、今後はクラウドファンディングを使って、桜守の活動を支援していきたいと話していた。
(2025年4月掲載)
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