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善きことをした小学生・中学生達
世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
子供達の活躍を、ぜひご覧ください。
マタギに学ぶ 特産クロモジ茶を商品化 採集、製造、販売、CM制作も
秋田県 北秋田市立義務教育学校阿仁学園 3、4年生のみなさん
>この学校を詳しく知ろう
2023年4月、北秋田市立阿仁合小学校、大阿仁小学校、阿仁中学校の3校が統合して開校した同市立義務教育学校阿仁学園。『みとせ(み:自ら学ぶ子)・(と:共に高め合う子)・(せ:せいいっぱいやり抜く子)』の学びを目指しており、5・6年生は、町歩きをしながら、阿仁の歴史や文化などを学んで発信する「阿仁観光ガイド」を、7~9年生は、阿仁合駅、比立内駅、阿仁マタギ駅の魅力を発信する「内陸線PR動画」の制作など、総合的な学習の時間を通して地元に貢献する学習を進めている。
3・4年生が取り組む「森林総合学習」では、地域の自然を学びながら森林に生えているオオバクロモジを採取し、「クロモジ茶」の商品化と販売に半年間かけて挑戦する。講師は地元のマタギが務める。マタギとは山の神を信仰しながらツキノワグマなどを狩猟する人々で、阿仁はマタギ発祥の地でもある。
商品の原材料となるオオバクロモジは、地元の許可を得た山に入って採取する。場所によっては斜面に生えていることもある。講師監修のもと「ナガサ」というマタギの鉈を使い、樹高2mほどの木を伐る。山の恵みを得ることをマタギたちは山の神から「授かる」といい、その精神性を受け継ぐ重要な機会にもなっている。採取したクロモジの粉砕や袋詰めも体験する。
商品名は毎年児童たちで話し合って決める。2025年は「あ~うめぇごと 小さなマタギのクロモジ茶」になった。学習のなかで体験したことや見たものを絵に描いて商品のパッケージに載せる。さらに、販売会にむけたチラシ作りや対面販売の練習も行う。
いよいよ、道の駅あに「マタギの里」で販売会が行われる。これまで学習をしてきて学んだことや商品の魅力を自分たちの言葉でお客様に伝える。鮮やかなピンク色と爽やかな香りが評判で、多くのお客様が「美味しい」と購入していた。
児童たちは「クロモジ茶のよさや阿仁の魅力をたくさんの人に伝えたい!」とCM動画も制作し、同校の公式YouTubeチャンネルで公開。阿仁に「ぜひ来てね~」とアピールしていた。
(2025年11月掲載)
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